タイヤは自動車の安全にとって重要な役割を担っています。一方、タイヤは様々な材料からできたゴム製品であり、ゴムの特性が経時変化するのに伴い、タイヤの特性も変化します。その変化はそれぞれ使用条件、環境条件、保管条件などに左右されますので、常日頃から点検が必要です。
タイヤは重要なパーツ
タイヤは、車体と路面の接点となり「走る・止まる」「曲がる」「支える」「衝撃吸収」といった安全性と走行性能をつかさどる重要なパーツです。車の使用者自身がおこなうタイヤの日常点検は、車検などの法定点検と同様に〔道路運送車両法第47条〕で義務付けられています。常日頃、メンテナンスに対する意識を高めることで、ご自身やご家族、同乗者、周囲の人々の安全が保たれます。
タイヤのトラブ発生状況
乗用車の4台に1台が空気圧不足の状態で走行していうという調査報告があります(日本自動車タイヤ協会)。表記のデータは、ロードサービスをおこなうJAF(日本自動車連盟)による救援出動理由のTOP3を表しています。一般道路では、救援件数全体の約20%をタイヤトラブルが占めています。一方、高速道路においては2倍の約40%と激増しています。特に、高速道路走行時にタイヤがバースト(破裂)するようなことが起きると、重大事故に繋がる恐れがあります。運転者は、必ず走行前の点検を行うように心掛けてください。
次に、NEXCO(日本道路公団)による事故原因の内訳をみてみます。上記と同じようにタイヤトラブルに起因する故障が大部分を占めています。このように、タイヤに関するトラブルが上位にランクインしている事実からも、タイヤ点検の重要性を認識する必要があります。特に、高速道路を利用される場合は、空気圧不足状態での走行にご注意ください。